CardWirthPy 0.12.3の紹介

CardWirthPy 0.12.3は、CardWirthPyに新機能の追加や不具合の修正を施した新しいバージョンです。前回のリリース版であるバージョン0.12.2から、およそ四箇月の開発期間を経てRC(リリース候補)版がリリースされました。

0.12.2と比較すると小規模なリリースとなりますが、多くの方々に間接・直接の協力を得て内容を充実させる事ができました。

報告・提案・コードの寄贈などで開発に参加して下さった方々にお礼申し上げます。ありがとうございました。

0.12.2から0.12.3への変更点

• 29件の新機能
• CardWirthとの仕様の食い違いの解消を含めた54件の仕様変更
• シナリオの進行に関わるものや環境によってはプレイが不可能になるも含めた53件の不具合の修正

0.12.2に比べると、完成度を高める側に重点を置いて開発を進めたため、見た目に派手な新機能は多くはありません。

そのうちのいくつかをご紹介します。

シナリオの検索

入力した絞込条件によってシナリオが検索できるようになりました。

タイトル・解説・作者名・対象レベルによって、一度でも開いたことのあるフォルダ内のシナリオを見つけ出す事ができます。

フォント設定の強化

ゲーム画面のフォントに対し、個別にサイズ・太字・斜体の設定を行えるようになりました。

また、カード名やステータスパネルの文字をスムージングしない設定が行えるようになりました。

スクリーンショット機能の強化

ダイアログを開いている時もスクリーンショットの撮影機能が動くようになりました。

描画サイズと表示サイズが異なっている場合は、描画サイズに合わせて自動的にサイズを調節します。

カスタマイズの充実

• 「荷物袋カードを最後に配置する」オプションが追加され、カード選択ダイアログで現在所持中のカードを先に表示する事ができるようになりました。
• 「マウスの左ボタンを押し続けた時は連打状態にする」オプションを追加し、Enterキーへ手を伸ばさなくても自動連打が行えるようにしました。ただし、プレイヤーの癖によっては誤動作する可能性があるため、初期状態では無効となっています。
• 戦闘行動描画速度をカード描画速度と別個に設定できるようになりました。

その他

• プレイヤーキャラクターの自動登録機能が追加されました(プレイヤーキャラクター選択ダイアログの拡張メニュー内)。「新規登録ダイアログに自動ボタンを表示する」オプションを有効にすると、新規登録時の個別ページでの自動選択も行えます。
• JPDCで保存されたファイルを拠点ごとに記録するようにしました。これにより、CardWirth 1.28から存在していたファイル保存機能の仕様の問題が完全に解消されます。
• CardWirth 1.20からのスキン生成と宿の変換が行えるようになりました。
• スキンのFaceフォルダ内でショートカットが使用できるようになりました。

機能追加・変更・バグ修正の完全なリストについてはChangeLog.txtをご覧ください。

このページのスクリーンショットに表示されているシナリオのリソースは、groupAsk様によって作成され、CardWirth愛護協会様によって配布されている「CardWirth ver1.50 Fullpack」に入っているものです(シナリオ「ゴブリンの洞窟」「交易都市リューン」「モンスター図鑑+」及びその他のリソース)。ReadMe_1st_Full.txt内の「● 著作権／免責／転載に関して」節の内容に基づいてスクリーンショット内に使用しております。

いくつかのスクリーンショットにはしねきゃぷしょんフォント(chiphead様作成)を使用しています。