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CardWirthPy Reboot / ReleaseNote_2

CardWirthPy 2


CardWirthPy 2は、前のリリースであるCardWirthPy 1.1に多くの機能追加とバグ修正を施した新バージョンです。

最新のシナリオ形式であるWsn.2を使える他、シナリオのインストール・整理機能をはじめとして、インタフェースの強化が図られています。

報告・提案・コードやデータの寄贈などで開発に参加して下さった方々にお礼申し上げます。ありがとうございました。


バージョン1から2への変更点

  • およそ30件の機能追加
  • CardWirthへの仕様合わせを含む、およそ70件の仕様変更
  • およそ140件のバグ修正
  • Wsn.2への対応
  • スキン「BloodWirth」と「JUDGMENT」の標準搭載

新機能は大小合わせて30件ほどありますが、このページで全て紹介する事はできませんので、その内いくつかを選んで紹介します。


シナリオのインストール機能

これまでのCardWirthでは、シナリオをインストールする時には、プレイヤーがエクスプローラーを使ってScenarioフォルダに入れたり、すでに持っているシナリオを更新する時にはそのシナリオが入っているフォルダを探して一旦削除して入れ直したり、といった手間がかかりました。

この手間を短縮するため、CardWirthPy 2ではある程度の自動的なインストールをサポートします。

1つまたは複数のシナリオをCardWrithPyの画面にドラッグ&ドロップすると、以下のような画面が出てきて、インストール先のフォルダを選択できます。

すでにインストールされているシナリオが見つかった場合は、置き換えを指示する事ができます。

インストール元のファイルについて

デフォルトの設定では、ドラッグしたファイルやフォルダはインストール先にコピーされ、インストールが終わっても削除されません。

インストールと同時に元のファイル・フォルダを削除したい場合は、詳細設定のシナリオ > 詳細 > シナリオのインストールに成功したら元ファイルを削除するにチェックを入れてください。


シナリオのプレイログを出力する

シナリオのプレイログをテキストで出力できるようになりました。メッセージ・キャラクターの行動・バトルの経過等々が記録に残るので、リプレイの作成などに役立てることができます。

デフォルトでは出力しない設定になっているので、使いたい場合は詳細設定のシナリオ > 詳細 > シナリオのプレイログを出力するにチェックを入れてください。

このオプションをオンにしてからシナリオをプレイすると、PlayLogフォルダ内に以下のようなログの記されたテキストファイルが生成されます。

--< 宿の亭主.bmp >---------------------------
「おや、あんた達、その貼り紙に興味
があるのかね?」
--< 宿の亭主.bmp >---------------------------
「その貼り紙は町外れの農家からの依
頼でね。近くの洞窟にゴブリンどもが
棲みついたんで退治して欲しいんだと
さ。」
--< アルブレヒト >---------------------------
「…それで報酬は?」

バトルの経過は以下のように記録されます。

<<<< ラウンド 1 >>>>

キーファは< 見切り >を使用。
アルブレヒトは< 防御 >を使用。
ジャンルカは< 攻撃 >を使用。
  ゴブリンシャーマンに小ダメージ。ゴブリンシャーマンは負傷した。
コボルトは< 見切り >を使用。
イェシカは< 見切り >を使用。
コボルトは< フェイント >を使用。
  キーファに< 混乱 >が配付された。

実際のログファイルを見る


高解像度対応

これまでのCardWirthPyでは、ゲーム画面の描画サイズを縦横2倍以上に大きくする事はできても、データ構造上の問題から、カードイメージに使えるのはやはり74×94のイメージだけで、その2倍のスケールを持つ148×188のファイルを使うようなことはできませんでした。

CardWirthPy 2では新しい仕組を導入し、74×94と148×188のファイルを同時に用意することで、縦横2倍サイズの描画中には大きい方の画像を表示させる、といったことが行えるようになりました。

(スケーリング無し)

(スケーリングあり)

以下のように、従来のサイズのファイルの拡張子の前に.x2をつけた2倍スケールのファイルを用意する事で、自動的にそのファイルが使用されます。


スキン「BloodWirth」と「JUDGMENT」を標準搭載

@irakatさんと@akkwさんのご厚意により、従来の「Classic」に加えて2つのスキンを標準搭載しました。

これらは「Classic」と同じファンタジー世界観を異なる角度から見たもので、バリアントのように新しい世界観を導入するものではないので、同じ宿の中で切り替えて使う事ができます。

BloodWirth

BloodWirth 吸血鬼バリアント風スキン by @irakat

吸血鬼バリアントのスキンです。キャラクターの新規作成で、吸血鬼やダンピールを作る事ができます。吸血鬼キャラクターは、標準添付されているシナリオ「血の微睡み」で、独自の能力を獲得する事ができます。

このスキンはほとんど全てのイメージが2倍スケールに対応しているため、大きな画面でプレイすれば一層楽しむ事ができます。

JUDGMENT

JUDGEMENT by @akkw

タイトル画面や宿の画面でまったく新しいカード配置を行ったり、画面上に操作説明を表示する等、野心的な試みを行ったスキンです。

このスキンでキャラクターを作る時には、「占い」の結果によって若干の能力変動が起こったり、普通の人間には無い特徴がついたりします。自動選択を行うと一層楽しめるでしょう。


機能追加・変更・バグ修正の完全なリストについてはChangeLog.txtをご覧ください。


  1. このページのスクリーンショットに表示されているシナリオのリソースは、groupAsk様によって作成され、CardWirth愛護協会様によって配布されている「CardWirth ver1.50 Fullpack」に入っているものです(シナリオ「ゴブリンの洞窟」及びその他のリソース)。ReadMe_1st_Full.txt内の「● 著作権/免責/転載に関して」節の内容に基づいてスクリーンショット内に使用しております。
  2. 「高解像度対応」の節にある最初のスクリーンショットと「BloodWirth」の節にあるスクリーンショット内には「BloodWirth」の付属イメージが含まれています。ライセンスは1.に準じます。
  3. 「高解像度対応」の節の最後のスクリーンショット内にはシナリオ「六号室の幽霊船」で使用されているイメージが含まれています。ライセンスはCC0です。
  4. 「JUDGEMENT」の節にあるスクリーンショットにはスキン「JUDGEMENT」の付属イメージが含まれています。ライセンスは、画面全体の背景が1.に準じます。それ以外はCC0です。

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