アイヌ民族史実キャラクター追加

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『新羅之記録』『福山秘府』『松前家記』などから史実アイヌ民族を抽出。

# 氏名 生没年 経歴
1 コシャマイン ?~1457.5.15 『新羅之記録』に「胡奢魔犬」『松前家記』に「東部ノ酋長胡奢麻尹」、『松前旧記』に「コシヤマケン」とあり。
2 コシャマインの子 ?~1457.5.15 本名不明。父とともに乱に参加し、共に戦死した。インターネット上にはコシャマインの副将にタナケシというものが居たとするものがあるが、一次資料には見えない。蓋しタナサカシの異称との混同か。
3 ショヤ ?~1515.6.22 『新羅之記録』に「庶野訇峙兄弟」、『松前家記』「東部ノ酋長庶野訇峙兄弟」が和睦の宴会で酔ったところを討たれたとある。
4 コウジ ?~1515.6.22 上記の弟。「ショヤコウジ」で一人の人名であるという説もある。
5 タナサカシ ?~1529.3.26 『新羅之記録』に「多那嶮」、『松前家記』に「西部ノ酋長、多那沙峨支」、『松前旧記』に「タナケン」、『蝦夷年代記』に「多那計之」と異称頗る多し。1529年3月、来寇し上之国和喜館を攻める。蠣崎義広の和議の申し出に随い、償い物を受け取ったところを射殺される。
6 タナサカシの娘 ?~1536.6.23 本名不明。タリコナの妻。父の復讐のため夫を促し蜂起させる。
7 タリコナ ?~1536.6.23 『新羅之記録』に「多離困那といふ狄」、『福山秘府』に「西部酋長」とあり。タナサカシの女婿。蠣崎義広に和議の酒宴で妻共々斬殺される。『新羅之記録』に曰く「以後国内東西安全なり。」
8 ハシタイン ?~? 『新羅之記録』に「波志多犬」、『松前家譜』では「波志多院」、『松前旧記』に「ハシタケン」。瀬田内(現久遠郡せたな町)の酋長。1550年、蠣崎季広から「西夷尹」に任じられ船舶往来の協定を結ぶ。
9 チコモタイン ?~? 『新羅之記録』に「知蒋多犬」、 『松前家譜』では「知古茂多院」、『松前旧記』に「チコモモッタケン」。知内(現上磯郡知内町)の酋長。1550年、蠣崎季広から「東夷尹」に任じられ船舶往来の協定を結ぶ。
10 クヅラケン ?~1575.5.13 『函館支庁管内町村誌』其二に天正三年(1575年)5月13日、福島村(現福島町)館ノ沢(不明)の蝦夷の酋長「名ヲくづらけんト称シ」、『常磐井家系譜』によると「蝦夷館大将クジラケン」とあり。乱を起こしたため武計奇計を以て討ったとある。コシャマイン・ハシタイン・チコモタインら「イン(犬)」を「ケン」と記すものあれば、クヅ(ジ)ラケンも蓋し「クヅ(ジ)ライン」か。
11 トタケ ?~? 『日本開国誌』に、慶長九年(1604年)にアイヌとの独占交易が認められる以前に、松前家が夷人を掌らせた夷長。家僕二百人を有する。
12 ニシラケアイン ?~? 『新羅之記録』に、1615年、メナシ(現目梨郡羅臼町、標津町周辺)の酋長「螺濯稀阿犬」が前代未聞の巨大なラッコの皮を「大得意」の蠣崎公広に献上。
13 ヘナウケ ?~? 『蝦夷之国松前年々記』に「辺那宇毛」、『『福山秘府』では「ヘンノウケ」。シマコマキ(現島牧郡島牧村)の酋長。寛永20年(1643年)蜂起、セタナイで松前藩と交戦。のち和睦か。
14 センタイン ?~1648 メナシクル(静内川東岸~白糠町地域)の酋長。カモクタインの父。彼が酋長の頃からすでにシュムクルと対立していたという。
15 カモクタイン ?~1653 センタインの息子にして後継のメナシクルの酋長。1653年、対立するシュムクルの酋長オニビシに殺される。NMIHのカモクタインは生年が早すぎると思われる。
16 シャクシャイン 1606?~1669.11.16 カモクタインの跡を継ぎメナシクルの酋長となる。シャクシャインの乱の首魁。伝承によると、蜂起の年に64歳。
17 オニビシ 1629?~1668.5.31 シュムクル(静内川西岸~札幌)の一部ハエクル(静内川上流)の酋長。1668年、シャクシャインらに殺される。

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