開発の現状と今後について記しておきます。
CardWirthPy及びCWXEditor及びWSNの開発がほぼ完全に停滞している事はウォッチしている方ならご存じかと思います。主たる開発者だった私(@k4nagatsuki)が開発に費やせる時間が減ったのが主な理由です。その時間は情熱があれば無理矢理にでも捻出できるものではあります。ところが、肝心のその情熱を喪失してしまいました。
原因についてはなにか一つというような事はありませんし、分析するにせよ愉快な話にはなりようがないので置いておきます(今後も極力書きませんし、尋ねるのもご遠慮ください)。問題は、回復するかと思ってしばらく様子を見てきたにも関わらずその兆しが無い事です。今はまだかろうじて課題対応・バグ修正はできていますが、そのうち完全にいやになって逃げ出す可能性も無いとはいえません。
CardWirthPy/CWXEditorはすでにプラットフォームとして機能しています。ユーザに対する責任を考えると(ここでいう責任はライセンス的なものではなくもっと曖昧なものです)ずっと放置するわけにもいきません。幸いな事にCardWirthPy/CWXEditorはフリー・オープンソースソフトウェアであり、誰でも開発を引き継ぐ事が可能なので、万一私が完全に音沙汰無しになっても死ぬ事はないのですが、出来ればそうなる前にどなたかに責任の部分を引き取っていただければと考えています。
引き継ぎ者は開発やIssue(課題)対応を行い、リリーススケジュールと作業を司り、CardWirth愛護協会と連絡を取り合う必要があります。ただしこれらは複数人で手分けする事が可能です。また、私が持ちこたえている間に(どれくらいかは分かりませんが)コントリビュータとなってPull Requestなどを送り、そのうちにメンテナになり、というように順を追って事を進めるのも可能かと思います。今ならおそらく手順やコード、設計思想についての説明や助言も可能ですし、その他にも引き継いでおくべき事柄があるはずです。
できれば設計についての基本的な考え方(互換性関係やバグ対応の優先等々)は継承していただきたいところですが、そこまでの贅沢も言えません。技術は必要ですが、それについては徐々に学ぶ事も可能でしょう。私もCardWirthPyのソースコード全体を見渡せるようになるまでかなりかかっています。
我こそはという方は名乗りを挙げていただければと思います。できれば複数いるとありがたいです。この規模のプロジェクトを一人で回すのは正直言って大変です。
なお、思想的に相容れずforkしたCardWirthPy/CWXEditorのプロジェクトがいくつか存在している事は知っているのですが、そちらについてはそのまま続けていただければと思います。思想の異なるものを統合しても仕方ありませんし、fork元が事実上死んでfork先が生き延びるという将来もありうるはずです。ソフトウェアは紆余曲折の歴史を刻むものです。Unix・BSDをGNU/Linuxが圧倒するような、OpenOfficeからLibreOfficeが派生し取って代わるような、事がCardWirthPyに起きてもいいと思います。そもそもCardWirthPyがCardWirthの亜流ですので。
何もなど飛んでもない、機能の実装でもバグ修正でも大いに助けていただきました。先週の件でもテストシナリオの存在がどれほど助けになったか分かりません。
休み休みなのはすでになのですが、誰かに引き継げるまでは無理せずやっていこうと思います。
もし私が消えるまでに引き継ぎ者が現れなくても、CWプレイヤーさえ絶えなければそのうちなんとかなるだろうと楽観している所もあります。Reboot自体了解を取りに行った以外の引き継ぎ作業は行っていませんし。