ライセンス周りの不備の修正
Issue #538に関連してTimGM6mb.sf2
のライセンスを調べたところ、実はPublic Domainではない事が分かったと、@akkwさんからメールでご指摘がありました。実際にはGPLv2で、このサウンドフォントを元に新しいデータを作ろうとした場合には同じライセンスを適用しないといけないなどの条件があり、Public Domainのように扱う事はできません。
音声データの使用はプログラムの動的リンクではないので(リンクは同一のプログラムを構成する事が要件で、FAQのプラグインの項が参考になります)、同梱によってCWPyのコード全部がGPLになるという事まではありませんが、Public Domainと称して同梱したのは明らかにライセンス違反です。
これはPublic Domainの根拠としていたコメントの直後の文章を読めば分かっていたはずの事で、ライセンス違反は私の確認不足が原因です。誠に申し訳ありません。
是正のため、過去のバージョンも含め、ライセンス文書の差し替えを行いました。
@akkwさん、@irakatさん、@tachi_gigasさんならびにミラー配布や派生版の配布を行われている方は、私にミスでお手数をおかけして大変申し訳ありませんが、配布物に含まれるサウンドフォントのライセンスの差し替えをお願いします。具体的には、Data/SoundFont
にTimGM6mb.sf2
が入っている場合は、新しいTimGM6mb.sf2.txt
とgpl-2.0.txt
を一緒に入れてください。
また、これをきっかけにライセンス周りをチェックしたところ、いくつか不備が見つかったので、同時に是正しました。以下の通りです:
- Classicスキンの全体のライセンスが内部の個別のリソースのライセンスと矛盾していました。「スキンのデータのライセンスはCC 表示-非営利」となっていたのですが、実際にはCW 1.28付属の素材についてはいわゆるCWのリソースのライセンスが適用されています。これではClassicスキン全体を取り回そうとした人が矛盾に直面してしまいます(実際には厳しい方に従う事になります)。そのため、元々のClassicスキンの製作者であるlogの中の人氏の了解の下、全体をCW 1.28に合わせたライセンスに変更しました。
CardWirthPy.ico
のライセンスが不明でした。これはsrc.zip
に含まれているファイルで、src.zip
内のプログラミングコードはMITライセンスであると書かれていたのですが、アイコンは「プログラミングコード」とは言えません。これは記述の方のミスで、意図としてはアイコンも含まれるのではないかと考えて作者であるlogの中の人氏に連絡したところ、その通りであるとの確認が取れましたので、そのようにライセンスの記述を修正しました。
また、Pull Request等を通してCardWirthPyにマージされたコードやデータは、マージ先のライセンスに従う形で扱う事を明記しておいた方がいいのでは、とも@akkwさんに指摘を受けました。
個人的な考えでは、Pull Requestによってマージされるコードはマージ先のライセンスに従って配布される事は送信者にとっても自明であり、暗黙のうちに同意が取れている(記録はBitbucketのサーバ上に残っている)と思えるのですが、明確化した方がよさそうです。
そこで、以下のページを作成しました。今後、コード等の貢献があった時には、これに基づいて同意を得てからマージするという事になると思います。
貢献者の皆様にはお手数をおかけする事になるかと思いますが、どうかよろしくお願いいたします。実際には、手続きは一人一回で済むと思います。
Comments (6)
-
-
BloodWirth同梱のCWPy1.1に新しい
TimGM6mb.sf2.txt
とgpl-2.0.txt
を追加、当方の古いミラーを削除し、1.1bと2.0beta2bのみミラーしました。Pull Requestでライセンスへの同意についても了解済みです。
-
自分がPyRebootにPullRequestした全てのもの(他者著作を含むスキンは含みません)のライセンスはCC0/PublicDomain、またはMITライセンスの方が取り回しがいい場合はMITライセンスで構いません。(このコメントをもって確認に同意したことにして下さい)
-
攻略wikiでCardWirthPy.icoとその改変を多数使用していましたので、MITライセンスであること、Iraka.Tさんによる改変が加わっていることについての記述を追加しました。
-
PyLiteのClassicスキンは当初より1.28ベースで自動生成しなおしたものをgroup ASKライセンスで同梱していました。
TimGM6mb.sf2
については先週GPLv2のA320U.sf2
を独自に合成したため、GPLv2で配布していました。 よってライセンスは変わらないのですが、状況に合わせて記述を見直しました。 -
ミラーを過去分も含め全て削除し、新しいものへのリンクに置き換えました。0.12.3bはどこからもDLできなくなったはずですが、今後、1系最終版の1.1というような、大きなリリース版は、長月さんのリポジトリ側で残されるのでしょうか? あるいは3、4とリリースしていく際に、順次破棄するということであれば、ミラーもそれに倣うべきでしょうか?
-
-
自作アイコンは、ひとまずMITライセンスにして修正しました(そして気がつく、容量が一杯…!)。
あと失念してましたが、リポジトリの状態も最新のものにしておきました。
-
reporter 皆様、迅速な対応ありがとうございます。ご迷惑をおかけしました。
今後、1系最終版の1.1というような、大きなリリース版は、長月さんのリポジトリ側で残されるのでしょうか? あるいは3、4とリリースしていく際に、順次破棄するということであれば、ミラーもそれに倣うべきでしょうか?
古いバージョンについては、今のところ「残しておいてもよい」くらいの方針です。残す事によるメリットには、
- 資料的価値
- 不具合等がいつから現れたかの検証に使える
といったものがありますが、実際にはコードの履歴は全て残っていますし、2.についても期間があくとあまり役に立たないので、容量分の価値があるかは疑問です。ですから、何か特別な事情がないかぎり、古いものは「ある程度残してから消す」という事になるかと思います。どこから消すかといった判断基準は曖昧で、今のところ「3バージョンくらいは残すか」という感じです。
0.12.3bは、ライセンス問題があるので内容の差し替えをするか削除するかの二者択一でした。それならあえて差し替えてまで残す事はないか、という判断です。
CWPyからは離れますが、特に消し難いのがcwxeditor 1.0系で、D1+Tangoのビルド環境が今となっては途方もなく構築し難い事と、マルチウィンドウモードが1.0系にしか無いといった大幅な変化を伴っているので、資料的・検証用としての価値がその分大きくなっています。とはいえたかが知れていますので、容量不足になってきたら消すでしょう。
-
reporter - changed status to resolved
一通りの対応は完了していますので、解決にします。
ご迷惑をおかけしました。
- Log in to comment
お疲れ様です。了承しました。
自分が配布してるのは差分となる実行ファイルしかないので、サウンドフォントとスキンのライセンスは大丈夫なはずです。アイコンは差し替えてるので、本件、奇跡的に(?)無事のはずです。そうなると自作アイコンのライセンス明記が必要ですね…。
ライセンスの件は了承しましたっていうか了承してます。