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Clone wikiCardWirthPy Reboot / Wsn.3
Wsn.3の新機能
そもそもWSNシナリオとは?
「WSNシナリオ」(または「WSN形式」のシナリオ)とは、CardWirthPyが再生できる独自形式のCardWirthシナリオです。拡張子.wsn
を持つ単一のファイルの中に必要なデータが全て格納されており、展開せずにそのままプレイする事ができます。
WSN形式にはいくつかのバージョンがあり、最新版である「Wsn.3」では、イベント内で処理の対象となるカードやキャラクターを選択する機能が特に強化されています。
以前のリリースで追加された機能については以下のページを参照してください。
「Wsn.3」のシナリオは、CWXEditor 6以降で作成・編集する事ができます。
WSNシナリオを取り扱うにあたっては、いくつか注意すべき点があります。
- Wsn.3のシナリオは、今のところ、CardWirthPy 3以外のCardWirthでプレイする事はできません。
- Wsn.3のシナリオをCWXEditorを使ってWsn.2/Wsn.1やCardWirth形式に変換する事は可能ですが、変換先に存在しない機能を使っている部分に対しては警告が発生するか、変換の際に取り除かれます。
- WSN形式独自の機能を使用しているカードは、CardWirthのデータへ逆変換する事ができません。
- WSN独自機能を使ったカードが宿にあったりキャラクターが所持している場合は、逆変換中に取り除かれます(パーティ全体やカードの所持者が取り除かれる事はありません)。
Adventurer's GUILDへのシナリオ登録について
groupAsk official fansiteのAdventurer's GUILD(通称「ギルド」)は、CardWirthのシナリオの情報を集約・紹介する投稿型のWebサイトです。CardWirth界においては、ギルドに登録していないシナリオを特に「プライベートシナリオ」と呼ぶほど、公開したシナリオをここに登録する事が一般的でした。現在は「プライベート」側の数がだいぶ増えていたり、「ギルド」的機能を持つサイトが他にも存在しているなど、状況が変わっていますが、それでも「ギルド」は主要なシナリオ投稿サイトであり続けています。
運営者であるCardWirth愛護協会のご厚意により、Wsn.3形式のシナリオはAdventurer's GUILDに投稿・登録する事が可能です。作ったシナリオを実際に登録してみようという方は、以下の点に注意して投稿してください。
- 投稿の際には対応エンジンタグが必須です。「
PY仕様:wsn.3
」という検索タグをつけてください。大文字・小文字の区別と、:
だけ全角である事に注意してください。 - 作者コメントに、対応するエンジンの情報を記す事をお薦めします。具体的には
https://bitbucket.org/k4nagatsuki/cardwirthpy-reboot
のURLを入れるとよいでしょう。
他の注意事項は、groupAsk official fansiteの投稿前の指差し確認を参照してください。
以下に、「Wsn.3」で追加されたWSN形式の機能を紹介します。
目次
イベント処理(カード操作)
- 「選択カード」の概念を追加
- キーコード所持分岐とカード所持分岐に見つかったカードを選択状態にするオプションを追加
- キーコード所持分岐とカード所持分岐で範囲に「選択カード」を指定できるようにした
- カード入手コンテントで「選択カード」との交換を指定できるようにした
- カード喪失コンテントで範囲に「選択カード」を指定できるようにした
イベント処理(その他)
- メッセージ・セリフコンテントに「話者を選択状態にする」オプションを追加
- カード再配置コンテントを追加
- クーポン取得・クーポン削除コンテントの適用範囲に、任意の称号の所有者を指定できるようにした
- 効果中断コンテントに「イベントを発火させたカードの使用回数を消費する」オプションを追加
バトル
召喚獣
その他
「選択カード」の概念を追加
issue #446
CardWirthでは、任意のキャラクターを選択し、そのキャラクターに対して様々な操作を行うという事が一般的に行われています。選択されたキャラクターは「選択メンバ」と呼ばれています。
一方で、キャラクター以外のカードを選択する事は、非常に限定された形でしかできませんでした。すなわち、カードを使用する事によってイベントが発火した時、使用されたカードをメッセージの話者にしたり、名前を表示したりする事はできましたが、対象のカードをイベント中に変更したり、名前とイメージの操作以外のなんらかの操作を行うという事は不可能でした。
Wsn.3では、特殊技能・アイテム・召喚獣及びアクションカードを選択して、選択したカードを操作するという事が可能になります。イベント中に選択されたカードを「選択カード」と呼びます。
キーコード所持分岐とカード所持分岐に見つかったカードを選択状態にするオプションを追加
キーコード所持分岐で選択カードを変更できるようになりました。
キーコード所持分岐とカード所持分岐で範囲に「選択カード」を指定できるようにした
issue #655
「選択カード」のみを対象にしたキーコード所持分岐・カード所持分岐が行えるようになりました。
これにより、「選択カードが」どのようなキーコードを持っているかを詳細に確認したり、使用されたカードが特定のカードと一致するか検査したりといった事ができるようになりました。
カード入手コンテントで「選択カード」との交換を指定できるようにした
issue #633
特殊技能・アイテム・召喚獣の入手時に、「選択カード」との交換が行えるようになりました。
カード喪失コンテントで範囲に「選択カード」を指定できるようにした
issue #632
カード喪失の適用範囲に「選択カード」が選べるようになりました。
メッセージ・セリフコンテントに「話者を選択状態にする」オプションを追加
issue #502
CardWirthNext 1.60のセリフコンテントにある機能と同じものですが、メッセージコンテントでも使用する事ができます。
メッセージの表示後、話者として選択されたキャラクターを選択メンバにする事ができます。
カード再配置コンテントを追加
issue #297
メニューカードまたはエネミーカードの位置・拡大率・表示レイヤをイベントから変更できるようになりました。
クーポン取得・クーポン削除コンテントの適用範囲に、任意の称号の所有者を指定できるようにした
issue #432
任意の称号の所有者を対象に、一括してクーポンの付与・剥奪を行う事ができるようになりました。
効果中断コンテントに「イベントを発火させたカードの使用回数を消費する」オプションを追加
issue #641
効果中断コンテントで、使用中のカードの使用回数を減らさずにイベントを終了させる事ができるようになりました。
バトルに逃走の可否を指定するオプションを追加
issue #657
逃走できないバトルを作成できるようになりました。
バトルのBGMに「再生中のBGMを継続」を設定できるようにした
issue #656
再生中のBGMによらず、BGMを変更せずにバトルを開始する事ができるようになりました。
召喚獣に発動条件と意識不明時の消滅の有無を設定できるようにした
issue #278
召喚獣カードに状態で発動条件を指定できるようにし、意識不明時にも消滅しない設定も行えるようになりました。
システムクーポン「@Wsn.3」を追加
issue #438
Wsn.3対応エンジンでは、称号所持判定分岐コンテントでシステムクーポン@Wsn.3
の所持判定を行った時に必ず成功します。
プレイヤーの使用しているエンジンがWsn.3に対応しているかシナリオ側から調べたい時に利用できます。
このページのスクリーンショットに表示されているCardWirthエンジンまたはシナリオのリソースは、特に注記がない限り、groupAsk様によって作成され、CardWirth愛護協会様によって配布されている「CardWirth ver1.50 Fullpack」に入っているものです。ReadMe_1st_Full.txt
内の「● 著作権/免責/転載に関して」節の内容に基づいてスクリーンショット内に使用しています。
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