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Clone wikiCardWirthPy Reboot / Wsn.4
Wsn.4の新機能
そもそもWSNシナリオとは?
「WSNシナリオ」(または「WSN形式」のシナリオ)とは、CardWirthPyが再生できる独自形式のCardWirthシナリオです。拡張子.wsn
を持つ単一のファイルの中に必要なデータが全て格納されており、展開せずにそのままプレイする事ができます。
WSN形式にはいくつかのバージョンがあり、最新版である「Wsn.4」では、イベント内で処理の対象となるカードやキャラクターを選択する機能が特に強化されています。
以前のリリースで追加された機能については以下のページを参照してください。
「Wsn.4」のシナリオは、CWXEditor 7以降で作成・編集する事ができます。
WSNシナリオを取り扱うにあたっては、いくつか注意すべき点があります。
- Wsn.4のシナリオは、今のところ、CardWirthPy 4以外のCardWirthでプレイする事はできません。
- Wsn.4のシナリオをCWXEditorを使ってWsn.3~1やCardWirth形式に変換する事は可能ですが、変換先に存在しない機能を使っている部分に対しては警告が発生するか、変換の際に取り除かれます。
- WSN形式独自の機能を使用しているカードは、CardWirthのデータへ逆変換する事ができません。
- WSN独自機能を使ったカードが宿にあったりキャラクターが所持している場合は、逆変換中に取り除かれます(パーティ全体やカードの所持者が取り除かれる事はありません)。
Adventurer's GUILDへのシナリオ登録について
groupAsk official fansiteのAdventurer's GUILD(通称「ギルド」)は、CardWirthのシナリオの情報を集約・紹介する投稿型のWebサイトです。CardWirth界においては、ギルドに登録していないシナリオを特に「プライベートシナリオ」と呼ぶほど、公開したシナリオをここに登録する事が一般的でした。現在は「プライベート」側の数がだいぶ増えていたり、「ギルド」的機能を持つサイトが他にも存在しているなど、状況が変わっていますが、それでも「ギルド」は主要なシナリオ投稿サイトであり続けています。
運営者であるCardWirth愛護協会のご厚意により、Wsn.4形式のシナリオはAdventurer's GUILDに投稿・登録する事が可能です。作ったシナリオを実際に登録してみようという方は、以下の点に注意して投稿してください。
- 投稿の際には対応エンジンタグが必須です。「
PY仕様:wsn.4
」という検索タグをつけてください。大文字・小文字の区別と、:
だけ全角である事に注意してください。 - 作者コメントに、対応するエンジンの情報を記す事をお薦めします。具体的には
https://bitbucket.org/k4nagatsuki/cardwirthpy-reboot
のURLを入れるとよいでしょう。
他の注意事項は、groupAsk official fansiteの投稿前の指差し確認を参照してください。
以下に、「Wsn.4」で追加されたWSN形式の機能を紹介します。
目次
状態変数
- 新しい状態変数「コモン」を追加 / コモン設定・コモン分岐・コモン判定コンテントを追加
- 特殊技能・アイテム・召喚獣カードがローカル変数を持てるようにした
- 状態変数の初期化タイミングを「シナリオ終了時」「済印をつけた時」「初期化しない」から選択できるようにした
カード表示
- カードのアニメーション速度を指定できるようにした
- メニューカード名に「特殊文字を展開する」オプションを追加
- エネミーカードごとに表示名を上書きできるようにした
- エネミーカードごとにカードイメージを上書きできるようにした
- 召喚獣カードに発動時の視覚効果を設定できるようにした
テキストセル
イベント
- メンバ選択を伴う判定分岐コンテントで条件の一致しない場合に成功とできるようにした
- クーポン・ゴシップの名称に含まれる特殊文字を展開できるようにした
- 効果コンテントで初期効果(対象の色反転・初期効果音の再生)の有無を指定できるようにした
- 効果コンテントで吸収効果における吸収者に選択メンバを指定できるようにした
- 状況設定コンテントを追加
バトル
その他
新しい状態変数「コモン」を追加 / コモン設定・コモン分岐・コモン判定コンテントを追加
issue #400
数値・文字列・真偽値を扱える新しい状態変数「コモン」を追加しました。
コモンを使用する事により、これまでのCardWirthでは困難だった演算や文字列操作が比較的簡単に行えるようになります。
詳細は、コモンと式についての解説記事をご覧ください。
特殊技能・アイテム・召喚獣カードがローカル変数を持てるようにした
issue #477
各種効果系カードに独自の状態変数を持たせ、使用時イベントから使用する事できるようになりました。
これらの変数の値はカードごとに記憶されるため、これまでほとんど不可能だったカードごとの状態の記憶と操作が行えるようになります。
状態変数の初期化タイミングを「シナリオ終了時」「済印をつけた時」「初期化しない」から選択できるようにした
状態変数ごとに初期化する(現在の値を削除して初期状態に戻す)タイミングを指定できるようになりました。
初期化タイミングを「シナリオ終了時」以外にすると、シナリオの状態変数の値を、シナリオから出た後も記憶し続ける事ができます。
カードのアニメーション速度を指定できるようにした
メニューカードとエネミーカード、及びカードのアニメーションを伴う以下のイベントコンテントで、カード速度を指定できるようになりました。
- 効果
- ステップ変更
- ステップ反転
- ステップ代入
- カード再配置
- パーティ表示
- パーティ隠蔽
最速を指定する事で、アニメーション無しのカードも実現可能です。
メニューカード名に「特殊文字を展開する」オプションを追加
issue #702
CardWirthNext 1.60にある機能とほぼ同じです。特殊文字を展開する事で、メニューカード名を動的に変更する事ができるようになりました。
エネミーカードごとに表示名を上書きできるようにした
issue #709
CardWirthNext 1.60にある機能とほぼ同じです。エネミーカードごとに名前を指定し、参照しているキャストカードの名前を上書きして表示できるようになりました。
メニューカード名と同様に特殊文字を展開する事ができるので、状況によって動的に変更する事も可能です。
エネミーカードごとにカードイメージを上書きできるようにした
issue #708
エネミーカードごとにイメージを指定し、参照しているキャストカードの外見を上書きして表示できるようになりました。
メニューカードのようにプレイヤーキャラクターのイメージを表示する事も可能です。
召喚獣カードに発動時の視覚効果を設定できるようにした
召喚獣カードが発動した時にどのように表示されるかを指定できるようになりました。
- 表示しない …… カードが表示されずに効果が発動します。
- 画面中央に表示 …… 従来の召喚獣カードと同じです。
- 使用者の手前に表示 …… 特殊技能・アイテムカードを使用した時と同じように、使用者の手前に表示されます。
背景更新時、テキストセルの内容に含まれる変数値を、全て更新するか、状態変数のみ更新するか、固定するかを指定できるようにした
issue #753
テキストセルに表示されているメンバ名や状態変数の値を、状況や値が変化するごとに更新するか、最初の表示で固定するかを指定できるようになりました。
テキストセルで文字のアンチエイリアスが指定できるようにした
issue #780
テキストセルで文字のアンチエイリアスをかけるか・かけないかを指定できるようになりました。
メンバ選択を伴う判定分岐コンテントで条件の一致しない場合に成功とできるようにした
issue #674
以下のイベントコンテントで、条件に合わない場合を成功とできるようになりました。これにより、特定の条件にマッチしないメンバを選択状態にできるようになりました。
- 能力判定分岐
- 状態判定分岐
- ランダム選択分岐
- スキル所持分岐
- アイテム所持分岐
- 召喚獣存在分岐
- クーポン分岐
- キーコード所持分岐
クーポン・ゴシップの名称に含まれる特殊文字を展開できるようにした
クーポンとゴシップを操作する以下のコンテントで、クーポン名・ゴシップ名に特殊文字が使用できるようになりました。これにより、任意のキャラクター名を含むクーポンを付与したり、所持判定に使用したりする事が可能になりました。
効果コンテントで初期効果(対象の色反転・初期効果音の再生)の有無を指定できるようにした
issue #711
効果コンテントで、普通のカード効果のように対象の色反転及び初期効果音の再生ができるようになりました。
効果コンテントで吸収効果における吸収者に選択メンバを指定できるようにした
issue #796
効果コンテントで、吸収効果の吸収先に選択メンバを指定できるようになりました。
状況設定コンテントを追加
issue #703
新しいイベントコンテントで、荷物袋が使用できない状況を作り出せるようになりました。CardWirthNext 1.60の制限コンテントの一部の機能を再現できます。
バトルイベントに「ラウンド終了」発火条件を追加
issue #782
バトルラウンドの終了時に発火するイベントを作成できるようになりました。
中毒のダメージを発生させたり、各種状態の効果時間を減少させる処理よりも前に発火します。
エネミーカードごとに各アクションカードの有無を指定できるようにした
issue #727
「逃走」以外のアクションカードも、エネミーカードごとに所持・不所持を指定できるようになりました。
全てのアクションカードを禁止する事により、一切行動を起こさないエネミーカードなども作成可能です。
システムクーポン「@Wsn.4」を追加
issue #438
Wsn.4対応エンジンでは、称号所持判定分岐コンテントでシステムクーポン@Wsn.4
の所持判定を行った時に必ず成功します。
プレイヤーの使用しているエンジンがWsn.4に対応しているかシナリオ側から調べたい時に利用できます。
このページのスクリーンショットに表示されているCardWirthエンジンまたはシナリオのリソースは、特に注記がない限り、groupAsk様によって作成され、CardWirth愛護協会様によって配布されている「CardWirth ver1.50 Fullpack」に入っているものです。ReadMe_1st_Full.txt
内の「● 著作権/免責/転載に関して」節の内容に基づいてスクリーンショット内に使用しています。
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